KAR-1000
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アナログレコードプレーヤ
【KAR-1000】
製作代行価格:
トーンアームやターンテーブルの機種により変動いたしますので、
お問合せください。
高音質アナログプレーヤのキャビネットを製作します。キャビネットは銅版と集成材の多層構造と なっており、薄型にもかかわらず、高い剛性を実現しました。また、ダストカバーは、5mm厚のアクリル板 を使用しています。また、インシュレータは、ゴム、木材、アルミの異種素材によるオリジナルインシュレータ もしくは市販の高減衰インシュレータ等をご希望に合わせて使用します。
お手持ちのターンテーブル、トーンアームに合わせて製作しますので、世界に一台の高音質 アナログプレーヤをお楽しみいただけます。
製作
設計コンセプト
キャビネット構造
製作
試聴
設計コンセプト
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デジタルが当たり前の時代ですが、相変わらずアナログレコードも大切にされています。 あらためてアナログレコードを聴いてみると、その音のよさに驚くのではないでしょうか? このKAR-1000でレコードを聴いてみたのですが、音の立ち上がりというか、粒立ちの良さが 秀でており、クラシック、ジャズからフォークソングまで様々なレコードを聴いてしまいました。
いまどきのアナログプレーヤで、ターンテーブル、トーンアーム別々のものですから、 高音質を狙って製作します。
キャビネットは金属・木材の多層構造とし、高剛性で高音質を狙います。
ダストカバーは5mmアクリル板とし、ヘビーデューティかつ振動を抑えます。
プレーヤは壁に密着して置ける設計とします。
今回は手持ちのターンテーブルTechnics SP-25とトーンアームFR-64fx Proを使用します。
(SAECのダブルナイフエッジのトーンアームも使ってみたいのですが。)
キャビネット構造
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キャビネットはパイン集成材3枚と銅版もしくは鉛板2枚の5層構造とします。金属と木材の組み合わせによる 多層構造で以下のようなメリットがあります。
熱膨張率が異なるので、反りやうねりに強く、レコード盤面を水平に保てます。
高剛性と高制振の両方が得られます。
サイドはつき板を貼ることによって、一体型のキャビネットのように見えます。 トーンアームベースも木材と金属(2mmアルミ板)の張り合わせとし、アームをがっちりと固定します。 また、ダストカバーは5mmという厚いアクリル板を使用します。重量級ですから十分な遮音特性と なり、高音質化に寄与します。構造としては、箱型のダストカバーにせず、カバーをあけても後ろに 出っ張らない構造にしました。KAR-1000は壁にピッタリとつけることができます。
さらに、今回はインシュレータも製作しました。ゴム、アルミ、木材、フェルトを使用した多材層 構造で、共振点を分散し、余分な振動をキャビネットに伝えないようにしました。ただし、効果の程は 定かではなく、ただし、インシュレータについては市販のものを購入してもかまいません。
(※ 設計図は図1をクリックしてください)
図1:設計図面
製作
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基本キャビネット
まずは、3枚のキャビネット板とトーンアーム台座を切り出します。DIY店で四角にカットしてもらい、 穴は自分であけることになります。
図2:キャビネットベース板
次に、鉛板あるいは銅板を張り合わせます。これを3枚のパイン材と2枚の金属板の5層構造にします。 接着剤は、合成ゴム系等、金属と木材を張り合わせることのできるものを使用します。
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図3:5層構造の張り合わせ
張り合わせるときは、硬く水平な台の上で、接着剤を薄く均一に延ばし、十分な重量の重石を使って プレスします。一般の家庭であれば、百科事典等の本を上に積み上げるのも手です。
そのまま1昼夜以上放置し、接着剤を完全に硬化させます。重石が不十分だったり、接着剤が 硬化する前に重石を取ってしまうと、キャビネットが斜めになったり、うねったりしてしまいますので、 接着剤が乾くまで放置してください。ポイントは、たっぷりの重りを載せた後、とにかく放っておくことです。 (プレス接着です)
接着剤が十分に硬化した後はキャビネット本体の仕上げです。
キャビネットサイドに付き板を張ります。付き板を太めに長く切り、前側からキャビネット本体を 巻くように接着していきます。接着剤が固まったら、はみ出ている部分をカッターで切り取ります。 最後にやすりを掛けて調整します。
全体を十分にやすり掛けします。100番→400番→800番の順に目を細かくしていき、 丁寧にやすり掛けしましょう。この段階でつるつるになっていることが重要で、ざらついていると 塗装してもざらつき感が残ります。
塗装します。今回はチーク色を使用しました。塗装してやすり掛けを5回繰り返します。 やすり掛けは念入りに行いましょう。
最後に塗料を薄めてサラサラにして塗ります。側面に塗料がたれないように注意しましょう。
結果、ピカピカのキャビネットになります。
塗装が完了したら、トーンアーム台座を仕上げます。アルミ板とパイン集成材を円形に切り出し、 アルミ板の方にはトーンアーム取り付け用の長穴を開けます。ターンテーブルとの距離を調整 できるように長円の穴です。こちらもキャビネットと同様、アルミ板とパイン集成材を十分な 重りでプレスしながらがっちりと硬化させます。
出来上がった台座をキャビネット本体にはめ込み、木ネジで固定します。
これでキャビネット本体は完了です。高剛性、高制振性を兼ね備えた高級レコードプレーヤ キャビネットです。
ここでインシュレータを作成します。φ50mmのゴム足、大きさを合わせた1.5mm厚アルミ板、 5.5mm厚合板、3mmフェルトを図7のように準備します。合板にはM5〜M8のツメツキナットをつけます。 本体とはボルトで接続し、インシュレータを回転させることにより高さ調整を行うためです。
合板、アルミ板は黒く塗装し、ゴム足を合板で挟み込みさらにその外側をアルミ板で挟みこみ、 最後に一番したにフェルトを貼ります。
これで自家製インシュレータの出来上がりです。ただしどの程度の効果があるかは不明です。 市販のインシュレータを使用した方が効果があるかもしれません。好みで選択してかまいません。
図4:5層構造
図5:塗装完了
図6:ターンテーブル・台座取付け
図7:インシュレータ用素材
次にキャビネットの背面(ダストカバーヒンジ取り付け部)を製作します。 特殊な形をしていますが、製作自体は簡単です。図面、写真を参考に組み立ててください。 ダストカバーのヒンジを取り付ける部分は強度が必要ですので、補強材を付けます。
この背面部のヒンジ取り付け位置にアルミ板を挟みこみ、さらに強度を確保します。 背面部をキャビネット本体にもくねじで取り付け、最後にダストカバーを付けます。 5mm厚アクリル板ですので、かなりの重量になります。
全てを取り付け、ターンテーブルの電源、トーンアームの接続コードを配線したら 製作完了です。
高剛性、高制振で美しく高音質なレコードプレーヤの完成です。いよいよ試聴です。
試聴・動作確認
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トーンアームを取り付けます。位置調整(トーンアームに位置決め用の型紙があると思います)、 高さ調整、バランス調整を行います。調整が完了したら、電源、オーディオケーブルを接続しましょう。
非常に解像度が高く、美しさとパンチ力の両立した音楽が流れてくると思います。 正直、音の良さに驚かされました。今まで合板のみのプレーヤを使っていたのですが、 音の解像度のレベルが違います。細かい音までよく再生し、しかもその定位が非常にきまってます。 一生使うアナログレコードプレーヤが出来上がりました。
ぜひ、本機でアナログレコードの音の良さに驚いてください。世界が変わります。
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