KEQ-1000 |
今日は、カートリッジの違いを聞いてみた。フュージョンで、 Joe SampleのThe Hunter と例によって渡辺貞夫のOrange Expressを 聞いた。
製作記事と特徴を書き上げた。今日は、ステファングラッペリを聞いた。
ベース、ドラムがパンチのように迫ってきながらも、非常に美しいピアノの
音が響いている。グラッペリのバイオリンだけでなく、周囲の演奏まで
光って聞こえる。やはり名機だ。
ホームページの製作記事を回路設計のところまで作成。製作記事はなかなか時間が
かかる。まだケース、基板、製作、試聴記事と半分以上残っている。
明日はさらにいろいろな曲を聴く予定。
再び試聴。今日はグローバーワシントンJr.のワインライトを比較試聴した。
ほぼ同じ回路構成の28年前の部品で構成された、現使用中のプリアンプのEQと、
今回作成したEQ。音の違いに驚いた。
低音
今回作ったEQの方が低音の押し出しが断然強い。ベースはたっぷりと量感が
出てきており、ベードラはズドンと押し出してくる。
それに比べて28年前の方は低音が軽い。ベードラの押し出しも今ひとつ。
違いとしては、まず電源。今回はトロイダルトランスを使用し、電流容量も
たっぷりとってある(800mA)。平滑コンデンサも4,700uFから6,800uFに増やし、
安定化回路も3端子レギュレータを高速OPアンプで低雑音化してある。28年前の
ものは、トランスはEIコア(静電シールド付き)で、容量は200mA。安定化は
単純な3端子レギュレータのみ。この違いは大きいのではないかと思う。
回路部品としては、OPアンプはTL072をOPA2604に変更し、抵抗は金属皮膜
(28年前はカーボン抵抗を安直に使っていた)。コンデンサもオーディオ用
フィルム、オーディオ用電解とそれなり物を使用している。
同じ回路構成でも部品や電源が音質に影響するというのを改めて認識した。
高音
今回作ったEQの方は非常に美しい高音がどこまでも伸びていくと言う印象。
それに比べ、28年前いの方はかなり硬い音質になっている。特にパーカッション系の
音が硬い。ホーンツイータの特性もあるだろうけど、かなり異なる。今回作成した
EQの方が美しさにおいて部があると思われる。
総評
今回作成したEQ、相当レベルが高いことを認識した。とにかく音が美しい。
また、音像の定位もビシッと決まっており、どこに楽器があるのかよくわかる。
アナログレコードがここまで潜在能力を持っていたのかと驚かされる。
また、雑音もきわめて小さく、全てのボリュームを一杯まで回して
スピーカに耳を付けるとわずかに「サー」と雑音が聞こえる程度。
極めて優秀である。
決して現在使用中のプリアンプの音は悪くないのであるが、もうもとには
戻れない。このイコライザーアンプ、傑作のひとつとなりそうである。
今後長年にわたって愛用するだろう。
KEQ-1000のホームページの作成を開始。とにかくいい音なので、ちゃんと紹介できるように
したい。また、KEQ-1000から開発ブログを残すことにした。
すでにBGMPlayerの開発を始めいているのでなかなか時間が取れないが。
KEQ-2000とKEQ-1000の撮影をした。光量が不足してあまりうまく撮影できていない。
フラッシュだけでなく照明も必要なことはわかっていたが。。。
KEQ-2000/KEQ-1000が完成してから再度試聴を行った。メインは渡辺貞夫の「オレンジエクスプレス」。
たっぷりとしたベースとパーカッションの切れ込みが鋭く、アナログレコードがこんなに
いい音をしていたのかと再度驚かされた。
同じ音がしてもいいのだが、KEQ-2000/KEQ-1000は明らかに差がある。ちょっと聞くとKEQ-2000の
方がよく低音が出ているように思えるが、じっくり聞くと、極低域は明らかにKEQ-1000の方が
出ている。低音の量感がたっぷりとしており、どこまでも伸びているという印象だ。
高音も同様。ちょっと聞くとKEQ-1000の方がビシバシっときているように思えるが、じっくり
聞くとKEQ-1000の方が音色が美しく、どこまでも伸びている。
KEQ-1000は玄人好みの美しくフラットに伸びきった特性の音、KEQ-2000は素人好みのパンチの
ある音と言える。個人的にはKEQ-1000の方が好きだ。もっといろいろなアナログレコードを
聞いてみたい。至福の時間になりそうだ。
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